■ 開催概要
藤田嗣治の没後 55 年を迎える 2023 年は、彼がはじめて渡仏してから 110 年目の節目の年でもあります。藤田は 1913 年に渡仏して以降、画家として着実に歩みを続け、1920 年代には「素晴らしき乳白色」と称される画風を確立してエコール・ド・パリの寵児として名を馳せました。戦後はフランスに帰化して、レオナール・フジタと改名しています。
この度は、藤田の名品の所蔵で知られる平野政吉コレクションをはじめとする国内各地の美術館、及び個人コレクターにご出品をいただき、フランスにおける藤田の作品を中心に展観いたします。
また、茨城県と友好関係を結ぶエソンヌ県(フランス共和国)に関連画像をご提供いただき、藤田が終の棲家としたヴィリエ=ル=バクルのアトリエや同県の様子についても紹介し、フランスで半生を送った藤田の制作の背景までご覧いただこうとするものです。
■ 藤田嗣治とフランス
1913 年 最初の渡仏。世界中から芸術家が集まるパリのモンパルナスで研鑽を積む。
1920 年代 乳白色の絵肌と日本の筆を用いた線描による独自の画風を確立。展覧会(サ
ロン)で評判を呼び、画家としての地位を確立する。
1930 年代 パリを離れて南アメリカや日本などで制作を行う。1933 年には東京に定住
する。
1950 年 前年に日本を離れてアメリカに一時的に滞在し、再びパリへと戻り制作を行
う。
1955 年 フランス国籍を取得する。(その後、日本国籍を抹消)
1959 年 ランスでカトリックの洗礼を受けて「レオナール・フジタ」となる。
1960 年 エソンヌ県ヴィリエ=ル=バクルの一軒家を購入し、住居兼アトリエとして
人生最後の 8 年間を妻とともに過ごす。
■ 展覧会の詳細
展覧会名 藤田嗣治展 FOUJITA in Paris & Villiers-le-Bacle
会 期 2023 年 9 月 30 日(土)~12 月 17 日(日)
会 場 笠間日動美術館 企画展示館(茨城県笠間市笠間 978-4)
主 催 公益財団法人 日動美術財団
開館時間 午前 9 時 30 分より午後 5 時(入館受付は4時 30 分まで)
休 館 日 毎週月曜日(10月9日は開館、翌日休館。11月13日(月)
は、茨城県民の日の為、笠間日動美術館は開館。なお、春風
萬里荘は休館。)
入 館 料 大人 1300 円/65 歳以上 1000 円/大学・高校生 900 円/中学 300 円/小学
生 無料/20 名以上の団体は各 200 円割引/障害者手帳をお持ちの方、その
同伴者 1 名は各半額割引
協力予定 公益財団法人平野政吉美術財団/栃木県立美術館/目黒区美術館
聖徳学園・聖徳大学短期大学部/軽井沢安東美術館
後援予定 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ/茨城県/茨城県教育委員会
笠間市/笠間市教育委員会/茨城放送/朝日新聞水戸総局
茨城新聞社/共同通信社水戸支局/産経新聞社水戸支局
東京新聞水戸支局/毎日新聞社水戸支局/読売新聞水戸支局
東日本旅客鉃道株式会社水戸支社
■ 会期中のイベント(予定)
・当館学芸員によるギャラリートーク
日時:9月 30 日(土)/10 月 28 日(土)/11 月 25 日(土)
時間:14 時(約 30 分程度)/場所:企画展示館
・館長 長谷川徳七と副館長 長谷川智恵子による対談会
日時:11 月 18 日(土)
時間:14 時(約 1 時間程度) 場所:企画展示館 2 階
・茨城県立笠間陶芸大学校による陶芸作品展示
日時:10 月 4 日(水)-10 月 9 日(月・祝)
場所:分館 春風萬里荘 施設内 長屋門
・分館 春風萬里荘でのイベントを予定。
(※イベントの開催、内容については、変更・中止する場合がございます。予めご了承ください。いずれも参加費無料、要入場料。)
■ 交通案内
●J R 利 用
・常磐線友部駅北口(9:50/10:50/11:50 発)より『かさま観光周遊バス』 (100 円)または市内循環バスで約 15 分。「日動美術館入口」下車徒歩 1 分
・水戸線笠間駅より徒歩約 30 分(日動美術館・春風萬里荘共、但し方向は逆)『かさま観光周遊バス』または『レンタサイクル』 の利用が便利です。
●自動車利用
・常磐道友部 JCT 経由、北関東道友部 IC より国道 355 号線経由約 6 km
・東北道栃木都賀 JCT 経由、北関東道笠間西 IC より国道 50 号線経由約 8 km
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