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五姓田義松/人形の着物(1855-1915)


Yoshimatsu Goseda/Doll's a Dress

作年 1883年頃

技法 油彩、カンヴァス

サイズ 151.5×115.6cm


五姓田義松は、初代五姓田芳柳の次男として江戸に生まれ、十一歳から横浜で、イギリス人の画家で漫画家のチャールズ・ワーグマンに洋画の手ほどきを受け、早くも才能を開花させました。1876年には、新設の工部美術学校に入学してアントニオ・フォンタネージの指導を受けますが、すでに高い技術を習得していたため、半年で退学しました。翌年に開催された第一回内国勧業博覧会では、洋画部門最高位の二等賞を受賞し、高橋由一より好成績であったことで、注目を集めたといわれています。

1880年、パリに留学し、サロンの審査員であったレオン・ボナに学び、日本人としてはいじめてサロンで入選を果たしました。「人形の着物」はサロンの入選作であり、同じく入選作であった東京藝術大学所蔵の「操芝居」(1883年)と肩を並べる滞欧時代の傑作といえます。

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