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企画展示館

 年間を通じさまざまな特別展を開催します。1階は可動パネルを備えた絵画中心の展示室、2階は重要美術品、日本画の軸装、各種工芸品の総合展示も可能な大型ガラス陳列ケースを備え付けており、洋画、日本画、彫刻、写真、工芸と幅広いジャンルの展覧会を開催しています。


鴨居玲の部屋

 「鴨居玲の部屋」を企画展示館1Fに開設しました。2015年7月1日、鴨居玲の画業を永遠に顕彰するため、未完の自画像やデッサン帳、身の回りにおいていた愛用品などを展示する「鴨居玲の部屋」を開設いたしました。作品完成に至るまでの過程や画家の心の軌跡をたどり、鴨居玲の魅力をあらためて感じていただければ幸いです。





鴨居 玲(かもいれい)昭和3年(1928)‐昭和60年(1985)

1928年、金沢に生まれ、金沢美術工芸専門学校(現在の金沢美術工芸大学)で学び、洋画家宮本三郎に師事。1959年に初渡欧。1965年、単身ブラジルに渡り、パリ、ローマにそれぞれ1年近く滞在し帰国。1969年、第4回昭和会展に初出品で優秀賞を受賞。同年、安井賞展で安井賞を受賞するなど輝かしい成績を残す。1971年、スペインに渡りマドリードに半年ほど滞在、「ドン・キホーテ」で知られるラ・マンチャ地方のバルデペーニャスに居を移し、村人たちと気さくに触れ合う。酔っぱらい、おばあさん、廃兵、教会など、この時期に多くのモチーフを得る。1974年、パリにアトリエを持ち、パリ、ニューヨークそして日本で多くの個展を開催。1977年、パリを後にして帰国、神戸に居を構える。個展や画集出版など順調であった反面、環境の違いから制作には焦燥感を抱くようになる。やがて本質的な自画像の制作に取り組み、「1982年 私」「勲章」「出を待つ」など名作を生み出すが、自身の心身を痛める結果となり、1985年9月に急逝。



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