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Seiki Kuroda/Portrait of Kuroda Kiyokane
制作年 1907年
画法 油彩、カンヴァス
サイズ 81.1×65.4 ㎝
この肖像画のモデルは黒田清輝の実父、清兼です。薩摩国鹿児島城下に生まれた黒田は、五歳で伯父、清綱の養子になりました。清綱は島津藩士から明治政府高官となり、子爵に列された人物で、黒田に高等教育を受けさせ、漢学やフランス語、絵画なども学ばせました。
1884年、法律を学ぶために渡仏した黒田は、同地で出会った山本芳翠らに勧められて画家への転向を決意、ラファエル・コランに師事して絵画の基礎を学びました。印象派から派生した外光派表現を深め、1891年には「読書」(東京国立博物館蔵)がサロンで入選しました。
1893年に帰国し翌年、洋画研究所天心を開設、1896年には白馬会を結成しました。また同年、東京美術学校の発足とともに講師に就任し、二年後に教授となって、以降、後進の育成に尽力し、1910年には洋画家で初の帝国技芸員に選ばれました。
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