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女/萩原碌山(1879-1910)



Rokuzan Ogiwara/ Woman


制作年 1910年

画法 ブロンズ

サイズ 98.0×60.0×56.0 ㎝


長野県安曇郡東穂高村に農家の末子として生まれ、本名を守衛といいます。17歳の頃、芸術文化を愛する三歳年上の女性、相馬黒光に出会って感化されました。1899年に上京して、画家の小山正太郎が営む不同舎に入門しました。1901年にはニューヨークに渡り、西洋画の基礎を学んでいます。二年後、フランスに渡り、アカデミー・ジュリアンに通いますが、1904年に彫刻家のオーギュスト・ロダンの「考える人」に感銘を受けて彫刻に転向しました。1906年から同校の彫刻部で学び、校内コンクールでは度々入賞したとされています。

碌山は日本へ帰国後、若き日に出会い再開した黒光に恋心を抱き、彼女の面差しがうかがえる絶作「女」を完成させます。その後、1910年4月20日に碌山は吐血し、その二日後に三十歳の若さで急逝しました。

「女」の石膏の原型は、明治以降の彫刻で最初の重要文化財に指定されています。



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